金沢市民芸術村(金沢市大和町1、TEL 076-265-8300)のパフォーミングスクエアで3月26日・27日、ニュージャンルセッション「星の王子さま・地獄変」が開催される。
金沢市民芸術村で開催されるニュージャンルセッション「星の王子さま・地獄変」
ニュージャンルセッションは、文学作品を背景とした新しい総合舞台芸術。金沢市民芸術村ミュージック工房が独自で製作し、今回で3作目となる。
これまでは夏目漱石の「夢十夜」、芥川龍之介の「羅生門」を題材に、金沢にゆかりのあるアーティストとともに能・現代音楽・コンテンポラリーダンス、プロジェクターによる映像表現とのコラボレーションなど、さまざまな試みをしてきた。今回は「星の王子さま」と「地獄変」の対照的な2作品を題材に、演劇・舞台美術・舞踊・即興音楽のセッションに挑戦するという。
「星の王子さま」の劇中音楽を手掛けるのは、同作のディレクターも務める木埜下大祐さん。金沢市民芸術村レジデント・アンサンブルによる演奏と、白山市出身の美緑トモハルさんらによる語りで、幻想的で美しい世界を表現する。
「地獄変」には金沢を拠点に活動する劇団110SHOW(いっとうしょう)代表の高田伸一さん、金沢美大卒の河辺実生子さんらが出演。同ミュージック工房ディレクターの上野賢治さんが制作する音楽やフルート演奏も見どころ。
上野さんは「金沢市民芸術村が新しい芸術表現を世界に発信するプラットフォームに成り得ることをこのプロジェクトを通して証明していきたい。『地獄変』のテーマである芸術至上主義への現代的解釈も合わせて堪能していただければ」と話す。
26日は17時30分開場、18時開演。27日は13時30分開場、14時開演。チケットは2,500円(前売り2,000円)。同事務局、石川県立音楽堂チケットセンターで販売する。