金沢発のレディスブランド「YUKI-TAKASE」（金沢市藤江1、TEL 076-268-0019）は5月24日～26日、新作約50点と、加賀友禅の作家とコラボした女性服「YUKI-TAKASE‐YUZEN」の試作品をG-WING’S（松寺町子24、TEL 076-238-0788‎）で発表・展示しいている。

　友禅とコラボした試作品は「地場産業を考える」をテーマに、今年1月から18人の友禅作家とともに試行錯誤を重ねて18点の試作品を完成、今回の発表に至ったもの。これまでも既存の友禅生地を利用して洋服をデザインする試みはあったが、友禅の柄と洋服のスタイルがマッチしないなど、なかなかうまくかみ合わなかった。しかし、「今回は生地の段階から洋服のデザイナーが関わり、友禅作家は洋服のスタイル提案を受けた後に絵をのせていくことで友禅の良さを引き立たせること事に成功した」（同ブランド担当者の羽田さん）という。

　これらの試作品は、今年10月に金沢城址公園で開催される「おしゃれメッセかなざわごのみ」で完成品として披露する予定で、羽田さんは「まだまだ課題はあるが、友禅の絵の素晴らしさをもっと表現できるようにしたい」と意欲をみせる。

　「YUKI-TAKASE」ブランドの服は、ショップで販売するのではなく、展示会やアトリエを訪れた顧客が展示商品の中から気に入ったものを選び、それを各自のサイズでつくるセミオーダーが特徴。納期は約2カ月で、洋服に合わせたコサージュなどの小物も販売している。

YUKI-TAKASEG-WING’S三条柳馬場に和のファブリックショップ「和ふふ」－京友禅と西陣がコラボ（烏丸経済新聞）友禅染めのミニチュアドレスで地場産業がコラボ－県内ドレス店が県立音楽堂に展示（金沢経済新聞）輪島漆器職人と若手デザイナーがテーブルウェアを共同製作（六本木経済新聞）