金沢を拠点に活動するシンガー・ソングライター「鼻毛の森」さんが12月2日、ベストアルバムCD「鼻毛の森ベスト -GRAY TASTE FITS-」を発売する。
「残念すぎる歌詞」を王道のメロディーに乗せ、メッセージ性の強い「理想論撲滅ソング」をさわやかに歌い上げる鼻毛さん。テレビのバラエティー番組出演を機にネットを中心に話題となり、一部の層から絶大な共感を得ている。
CDリリース10周年を記念した同ベスト盤には、2012年のメジャーリリース以降のシングル曲「幸せだと思うことにするよ」「誰でもよかっただから君でもよかった」をはじめ、昨年10月に発売したシングル曲「社会にあるだけの中の一つ」など全13曲を収録する。
「『社会にあるだけの中の一つ』は、あなたはオンリーワンなんかじゃないと歌った曲。ファンからは、『笑えない』『しんどい』という声も多く、シングルにすべき曲じゃなかった」と後悔する鼻毛の森さん。
書き下ろしの新曲として、浮かれすぎに警告する「お気を確かに」、一方的に依存する絆を描いた「紐(ひも)」、クリスマスに浮かれる恋人たちに一石を投じるクリスマスソング「Sorry Night ~惨状のメリー・クリスマス~」も。
鼻毛の森さんは「聞いていくうちに徐々に理解して大人になってもらえるように曲順にもこだわった。理想論を否定するわけではないが、現実から顔をそむけるのではなく、受け入れどう生きていくかを考えるきっかけになれば」と話す。「理想論ばかりのJ-POPに飽き飽きした方に手に取ってほしい。伝えたくても直接言いづらい相手へのプレゼントにも」とも。
12月5日には「溜まりBAR夕焼け」(白山市)でベスト盤発売記念ワンマンライブを開催。来年以降に東京、名古屋、大阪でのライブツアーを予定する。CDの価格は3,000円。