石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で現在、企画展「漆というスパイス」が開催されている。
「重厚」で「派手な加飾」という、従来、漆のアクセサリーに持たれやすいイメージを払拭(ふっしょく)し、「若い世代にもなじみやく、普段使いできるアクセサリー」を提案しようと企画された同展。地元出身で漆に精通する作家のほか、県外で漆をテーマに独自の作品を手掛ける若手作家を中心に10人が約70点を出展する。
作品を「フォーマルライン」と「カジュアルライン」に分け、フォーマルラインには「漆+18K」「漆+シルバー925」「漆+プラチナ」「漆+パール」の組み合わせによるネックレスなどのジュエリーを、カジュアルラインには現代感覚、アート感覚を盛り込んだピンやブローチなどを展示する。手持ちのチェーンに付け替え可能な漆のパーツを使った作品など、漆の作り手とジュエリーメーカーが知恵を絞った新たな試みも紹介する。
併催プログラム「『漆というスパイス』ジュエリーコレクションショー」(11月4日、15時~15時40分、予約不要で無料)では、展示作品を実際に着用したコレクションショーを展開。自分らしく「使える漆のジュエリー」のスタイルを直接、来館者に向け提案する。
開館時間は9時~17時(最終日は14時まで)。毎月第3木曜定休。入館料は、65歳以上=200円、18歳以上=250円、18歳未満=100円。11月4日まで。