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金沢・東山に県内伝統工芸のセレクトショップ 普段使いの輪島塗・九谷焼など

中庭の見える店内

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 金沢・東山に6月3日、伝統工芸のセレクトショップ「能加万菜(のうかばんざい)THE SHOP 東山」(金沢市東山1、TEL 076-213-5600)がグランドオープンした。

【パノラマ】 店内の様子

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 能登、加賀の作家の陶器や漆器、ガラス製品、食品などを販売する同店。石川県の食材、食文化、調味料にこだわった飲食店を展開する能加万菜グループが初のコンセプトショップとして開いた。約20坪の町家風の店内には、「個性豊かな世界観が光る伝統工芸」をコンセプトに、普段使いできる比較的リーズナブルな工芸品300点以上をそろえる。

 九谷焼は、遊び心あふれる作風で知られる赤地径さんの茶わんやマグカップ、箸置き、若手作家・船木大輔さんの動物や童話の主人公をモチーフにした茶わんやマグカップなど豊富にそろえる。輪島塗は、吉田漆器工房・吉田宏之さんの市松模様のプレート、輪島キリモト・桐本泰一さんのおわんやカップなどが並ぶ。能登島にある陶房 独歩炎(どっぽえん)の素朴ながら繊細なカップ&ソーサーや皿も扱う。

 食品では、ワインに合う商品を展開する穴水町のブランド・HITOTSU(ひとつ)のピクルスやジャム、フィグログ、揚げ浜式塩田で作られる輪島塩、鳥居醤油(七尾市)の携帯サイズのしょうゆ、谷川醸造(輪島市)のしょうゆやぽん酢、ディップソースなどを販売。気候や風土、伝統的な製法を生かして作られる商品をラインアップする。

 同グループ代表の伊勢真樹さんは「伝統工芸というと値段も敷居も高いと感じる方が多いが、普段使いできる物を選んでいるので気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。「伝統工芸は進化して新しい発想の作品がたくさん生まれている。地元の方にもあらためて石川の伝統工芸の素晴らしさを感じていただきたい」とも。

 営業時間は10時~17時。

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