金沢の新竪町商店街で5月24日、「しんたてコーヒー大作戦」が開催され、コーヒーファンらが「1日限定のコーヒーの街」を楽しんだ。
4回目となる今回は、コーヒー店25店舗、雑貨やフード類を販売する店18店舗が出店。個性的なショップやレトロ感のある雰囲気の同商店街に設置した仮設店舗で、こだわりのコーヒーやグッズを販売した。3年前の初開催以来、県外からの出店が増加。今回は、富山県や滋賀県、神奈川県、沖縄県などから13店舗が参加した。
「しんたてのソウルフード」とも呼ばれ、近隣住民や学生に親しまれる、1950(昭和25)年創業のテークアウトすし店「ちくは寿し」には行列ができ、雑貨店「taffeta」は、隣店「P.S.GEN」がプリントした布にコーヒー豆の刺しゅうを施したオリジナルバックを販売。実店舗前に屋台を設け、イベント限定商品を販売する店も多く、商店街全体が一丸となりイベントに協力する姿が見られた。
人気コーヒー店の店主によるトークイベントや、プロのたき火師でサヴォリストの寒川一さんによる「焚火カフェワークショップ」、アコースティックデュオ「羊毛とおはな」のギター・市川和則さんの新ユニット「THE BOCOS」の音楽ライブなどのイベントが行われ、会場を盛り上げた。
同商店街でセレクトショップ「BANJO’S」を営む番匠さんは、「北陸新幹線開業の影響もあってか東京からのお客さんも多いが、近県の方の金沢の見方がだいぶ変わったようで、多く来場してくれている。このイベントをきっかけに、のどかで感度の高い新竪町の良さも伝われば」と話す。