前衛芸術家で金沢21世紀美術館にも収蔵作品がある草間彌生さんの創作活動に密着したドキュメンタリー映画「≒草間彌生～わたし大好き～」（松本貴子監督、配給＝B.B.B.inc.）が5月3日より、シネモンド（金沢市香林坊2　KOHRINBO109 4階、TEL 076-220-5007）で上映される。

　F100号のモノクロ作品シリーズ「愛はとこしえ」50作の制作に取り組む草間さんのアトリエに入り込んだカメラは、2006～2007年の1年半にわたって草間さんを追い続け、白いキャンバスに向かう姿や、折々に口にする言葉を収めた。旭日賞綬賞や高松宮殿下記念世界文化賞受賞、テレビ番組出演など撮影期間に起こった出来事や、草間さんが語る生い立ちのエピソード、1950～60年代の渡米時の様子もスクリーンに映し出される。仕上がった自分の作品を見るたびに「素敵」と感嘆する姿や止むことのない創作意欲に満ちあふれた言葉の数々、ふとした時に見せる表情やしぐさをとらえた映像が、草間ワールドの隅々までを描き出している。

　金沢21世紀美術館では、草間さんの作品「自己消滅」（1963～74年）、「I’m Here, but Nothing」（2000年）などを収蔵しており、開館記念展「モダン・マスターズ＆コレクション展」（2004年開催）、「リアル・ユートピア～無限の物語展」（2006～2007年開催）で展示された。

　同館での上映は5月16日まで。

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