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金沢で野菜・果物を対面販売する「アグリマルシェ」-カフェ・パン店も

無農薬野菜を作る「あんがとう農園」

無農薬野菜を作る「あんがとう農園」

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 金沢で現在、北陸を中心とした農家や生産者が野菜や果物、農産加工品などを対面販売する「アグリマルシェ しいのき迎賓館」が人気を集めている。

「アグリマルシェ」の様子をパノラマで見る

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 食と農業を通じて楽しい場所を作り、北陸の食文化を育てていくことを目的に5月にスタートした北陸初の定期型マルシェ。農家や生産者が直接販売することによって、買い手は野菜や果物の選び方や食べ方を知り、作り手は買い手のニーズや感想を知ることで今後の生産・運営に生かし、双方がつながる仕組み作りを目指している。7回目となるマルシェが11月16日、金沢の「しいのき迎賓館」(金沢市広坂)広坂通り側で開催された。

 今回は、石川県内を中心に7軒の農家、生産者などが参加した。金沢産イチゴ「五郎の恋人」を手掛ける「五郎島農園」は、フルーツトマト「五郎のほっぺ」を販売。糖度が高く皮が薄いのが特徴で、試食した人たちは皆、甘みと食べやすさに驚いていた。金沢市郊外で米や野菜を作る「One」は、粘りが強く肉厚な加賀れんこんを販売。「農薬不使用のため皮まで食べられる」とこだわりの栽培法やおいしい食べ方などを紹介し、来場者と積極的にコミュニケーションを図った。

 米や野菜の生産・販売を行う「ラコルト能登島」は、イタリア野菜や能登島産コシヒカリを使った純米酢など、鹿島郡中能登町で無農薬野菜を作る「あんがとう農園」は、黒田五寸にんじんなど多彩な野菜、福井県から参加した「八百五商店」は、河内赤カブラ、奥越サトイモなど福井の伝統野菜を中心に販売した。一般にはあまり目にしない野菜が多く、足を止めて質問する人の姿が見られた。

 五郎島農園社長で同実行委員長を務める内藤保英さんは「北陸新幹線開業を控え、金沢の野菜や果物のおいしさをさまざまな形でPRできれば」と話す。「冬季のマルシェは休止するが、来年のゴールデンウィークには再開する予定。今後の展開にも期待していただけたら」とも。

 取り組みの一つとして、金沢東急ホテル(金沢市香林坊)とタイアップし、12月19日まで同ホテルのレストラン「マレ・ドール」で、市場に出回りにくい希少な野菜や果物を使ったコース料理(8,000円、1万円)を提供する。

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