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金沢21世紀美術館の10周年企画、戦後・震災後の建築考える2つの特別展

「建築家の役割を広げる」の展示風景

「建築家の役割を広げる」の展示風景

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で現在、企画展「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」と「3.11以後の建築」が開催されている。

企画展の様子

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 同館の開館10周年を記念する両展は、日本の戦後と東日本大震災後の復興を担った日本建築を再考し総覧する内容となっている。「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」ではパリのポンピドゥー・センターと共同で戦後の日本建築の歩みを振り返り、「3.11以後の建築」では2011年の大震災を経験した25組の日本人建築家の新たな取り組みを紹介する。

 「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」の総合コミッショナーに迎えたのは、同センターパリ国立近代美術館副館長を務めるフレデリック・ミゲルーさん。同館が所蔵する多数の日本建築に関する資料をメーンに展示し、ミゲルーさんが戦後65年間の日本建築を振り返り6セクションに分け、各コンセプトに対応したカラーコードを用いて初心者にも分かりやすく読み解く。展示されるのは、日本の近代建築を象徴する丹下健三さんや安藤忠雄さんのほか、現代の建築を切り開いた約80人の建築家による図面や模型など約250点。関連プログラムは、安藤忠雄講演会(11月22日、19時30分~21時、金沢文化ホール、先着800人)、磯崎新講演会(来年2月20日、18時30分~20時30分、同館内シアター21、先着120人)など。

 「3.11以後の建築」では、ゲスト・キュレーターに金沢市出身で建築史・建築評論家の五十嵐太郎さんと、コミュニティーデザイナーの山崎亮さんを迎えた。東日本大震災での津波の圧倒的な破壊力により多くの課題を突き付けられた建築業界が、あらためて社会とのつながりや地域や人との関わりを考えるソフト面にも注目。原発・環境問題に直面しながらおのおのの考え方や手法で向き合う25組の建築家の取り組みを紹介する。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。休場日は、月曜(11月24日・来年1月12日・5月4日は開場)・11月25日・12月29日~来年1月1日・13日・5月7日。観覧料は両展とも、一般=1,000円・大学生=800円・小中高生=400円・65歳以上=800円。両展の共通観覧券も用意する。「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」は来年3月15日、「3.11以後の建築」は来年5月10日まで。

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