夜の金沢を演出するライトアップイベント「金澤月見光路(こうろ)2014」が10月10日~12日の3日間、香林坊アトリオ広場、しいのき迎賓館、金沢21世紀美術館、石浦神社を舞台に行われる。
金沢工業大学の建築系の学生が作成した明かりのオブジェを街の中に設置する同イベント。明かりによって出会いや感動を生み出し、金沢の街を盛り上げるとともに、学生の研究発表の場として毎年注目を集めている。2004年にスタートし、今年で11回目を迎える。
メーン会場の香林坊アトリオ広場では、近代的なビルに合わせてスタイリッシュなオブジェが登場する。大人のお宮遊びを楽しむ「金澤宮遊(きゅうゆう)」を開催する石浦神社では、木々に囲まれたノスタルジックな空気感に合わせて、木目調のオブジェが境内を照らす。
今年は企業から提供された照明を用いることで、今までとは違う雰囲気の演出が行われる予定。同大産学連携推進部の中山尚武さんは「各会場に合わせた明かりを用意しているので、全会場を巡って楽しんでもらいたい」と話す。
香林坊アトリオ広場では「月見カフェ」として、市内の飲食店「鮨処 あいじ」「欧風食堂 ル・マルス」「Bar Cruise」が出店し、蒸しずし、スープ、月見光路オリジナルカクテルなどを提供する。11日、12日の午後には、同大軽音楽部などによるコンサートも行う。
石浦神社の「金澤宮遊」では、「昭和」を感じるフードや地酒の提供、骨董(こっとう)店の出店に加えて、12日には「神社に響く世界の音楽」をテーマにした野外コンサートを開催する。オーケストラ・アンサンブル金沢の首席チェロ奏者ルドヴィート・カンタさん、金沢を中心に活動するピアニスト松井晃子さんが神社の雰囲気に合わせた選曲で1時間のステージを披露する。コンサートは19時30分~。料金は2,000円(ワンドリンク付き)。定員100人。問い合わせは趣都金澤(TEL 076-223-3580)まで。
11日、12日は、金沢城と金沢駅でプロジェクションマッピング、兼六園でライトアップが行われ、今週末は金沢駅から市内中心部が美しい明かりで彩られる。