加賀友禅伝統産業会館(金沢市小将町、TEL 076-224-5511)で現在、加賀友禅の技法を用いて制作したネクタイを展示する「加賀友禅ネクタイ展」が開催されている。
展示されているネクタイは、加賀染振興協会の新分野研究委員会のメンバーである加賀友禅作家ら11人がデザインと友禅染を手掛けた。のり引き、彩色、地色など、加賀友禅の着物を仕上げるのと同じ工程を経て完成し、2月に東京ドームシティ・プリズムホール(東京都文京区)で開催された「いしかわ伝統工芸フェア」でお披露目され、来場者の好評を得た。
会場には全65点のネクタイが並ぶ。加賀友禅は花鳥風月をモチーフとした写実的な模様が特徴だが、ネクタイはピアノの鍵盤やクジラ、交差点などユニークな意匠も目立つ。価格は1本2万円(税抜き)。
同協会事務局長の中川聖士さんは「加賀友禅は女性のためのものだが、男性にも身に着けてもらうことで、その魅力を感じてもらえれば」と話す。
開館時間は9時~17時。水曜休館。入館料は大人300円、子ども200円。3月16日まで。