魯山人も愛した能登高級珍味「本生クチコ」-地元寿司店がネット販売

ナマコから取り出され、すぐ瓶詰めされて集荷される「本生クチコ」

ナマコから取り出され、すぐ瓶詰めされて集荷される「本生クチコ」

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 本格グルメの間で絶賛され、北大路魯山人も愛したといわれる能登の「生クチコ」が3月17日、能登の寿司店が運営するネットショップで販売開始された。

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 同サイトを運営するのは「能登前・幸寿し」(石川県鳳珠郡穴水町、TEL 0768-52-2114)。同店のネットショップ「くちこ・このわたの店『じんきち』」で扱っている。

 「クチコ」はナマコの卵巣のことで、一般的に三角形に平たく干したものが能登・穴水町の高級珍味として親しまれている。塩漬けされた「塩辛」が多い中、同店が販売する「生クチコ」は、ナマコから取り出した卵巣をすぐに瓶詰めにした、いわば「本生」。さらに珍しいという。人気グルメ漫画「美味しんぼ」43巻第1話「なまこの真髄」でも絶賛されている。

 この珍味を作るのは遠藤三樹さん。地元で約1,200年間37代にわたり伝統の味・製法を継承してきたという。以前までは市場に出荷し、卸を通じて東京をはじめとする高級料亭などに流通していたが、同店とタイアップすることでネット販売を実現した。

 同店を運営する橋本さんは「遠藤さんが作る生クチコは、ほのかな海水の塩味が効いて、口に入れると中で広がり、かめばかむほど甘みも広がる。ネット販売を利用すれば作り手の利益も改善できるし、震災の風評被害が残る能登を『食』からアピールする機会にもなれば」と話す。

 「本生クチコ」の販売は、ナマコの卵巣がとれる3月~4月の季節限定販売で、価格は60グラム=3,300円。送料別。賞味期限は、商品到着後冷蔵保存で3日以内。

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