金沢市の広坂振興会は10月1日、初のコーヒーイベント「広坂Onbolart Cafe(おんぼらーと・かふぇ)」をスタートさせた。20日間の会期中、加盟店舗がオリジナルカップや特別メニューを販売し、週末と祝日には広坂通りでオープンカフェを開設する。
空き店舗が増え、以前と比べて人通りが減少している商店街に足を運んでもらおうと企画した。工芸関連の店舗・ギャラリーと喫茶店が多い土地柄から、共に関わりがあるコーヒーをテーマに選んだという。
イベントの目玉はオープンカフェで、4店が土曜・日曜・祝日の正午から通りにテーブルと椅子を並べ、コーヒーやスイーツを提供する。ギャラリー「COLONY」(広坂1)に出展する地元の陶芸家・漆芸家らが手掛けた器も使われる。
また、同11日~13日は毎日17時から路上で「ナイトバー」を開店する。
初日の1日は漆器店「漆器の能作」(同)で「これからのコーヒー」セミナーが開かれ、金沢大学名誉教授で「コーヒー博士」の異名を持つ広瀬幸雄さんが来場者約20人においしい飲み方を紹介した。広瀬さんは新鮮さが最も大切だと強調し、「粉が古い場合は電子レンジで1分間温めるといい」などとアドバイスした。
九谷焼専門店「九谷陶芸 北山堂」(同)では、モクレンやアヤメなどの花々を描いたオリジナルコーヒーカップの販売が始まった。
イベントの詳細は「5タウンズ」のホームページで確認できる。同20日まで。