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鍋にフライに「カキもどき」-金沢の日本海藻食品研究所が開発

日本海藻食品研究所が技術開発した「カキもどき」

日本海藻食品研究所が技術開発した「カキもどき」

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 全国的にヒットした「溶けないソフトクリーム」や、おからを配合したリアルな「もどき食品」シリーズなどのユニークな食品開発で知られる日本海藻食品研究所(金沢市本江町)が1月15日、新たに「カキもどき」の技術開発に成功したと発表した。

身崩れしないので揚げる、焼くも可能

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 カキもどきの開発は「食あたりの心配がなく安心して食べられるカキを、年間を通じて提供することができれば」という新入社員のアイデアを元に始まった。

 主原料は、同社がこれまでに開発してきた「白子もどき」「うなぎのかば焼きもどき」「ステーキもどき」と同じく豆腐とおから。カキのひだの部分の形状や色は、同社の特許技術である海藻ペーストで再現した。「崩れてしまって商品にならない豆腐や、産業廃棄物として処分されるおからを活用するコンセプトにぶれはない」と同社の白石良藏会長は胸を張る。

 成形した後、塩水に漬けて一晩置くと身が引き締まり、よりリアルな食感が生まれるという。「生ガキ」「カキの香草焼き」は「ぷりぷりとした食感がありながらも味わいは本物よりもさっぱりしている」という。

 白石会長は「世界中で食べられているカキだが、これまでに本格的な『もどき』はなく、今回開発した技術は金沢から世界に発信できる技術だと言える。おいしくてヘルシー、そしてユーモアのあるカキ料理を、たくさんの人に食べてもらえれば」と期待を込める。

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