現代の暮らしにマッチした加賀友禅の小物を発表・販売する「平成友禅商店」が12月18日、金沢白鳥路ホテル(金沢市丸の内、TEL076-222-1212)で始まった。2日目の19日には、作家が指導する「ハンカチ彩色体験」が行われる。
同商店は加賀友禅作家や職人たちが直接、消費者と顔を合わせる場を持とうと、1月~3月の冬季を除き、毎月1週間程度、同ホテルで開いているもの。
店頭では毎回、新作がお披露目されており、今回は、金沢市在住の作家、太田正伸さんが手掛けたパーカや、同市在住の作家、高松広枝さんが古布を利用して製作したポーチなどが並ぶ。パーカは、デザイン化された松竹梅の絵や「KAGAYUZEN」の文字があしらわれ、従来の友禅のイメージを一新するスタイリッシュな雰囲気。ポーチは、手描きした花の絵がアップリケのように付けられ、かわいらしく仕上げられている。
初日は同ホテルの宿泊客らが訪れ、興味深そうに見て回っていた。
19日のハンカチ彩色体験では、参加者があらかじめ菊や桜などの形にのりを置いたハンカチに筆で色を入れ、友禅の世界の一端を味わう。講師は太田さんと高松さんが務める。参加費は3,500円(コーヒー、ケーキ付き)、時間は13時~。予約制。希望者は同ホテルまで。
平成友禅商店の営業時間は9時~18時。今月21日まで。