全国の納豆製造メーカーで構成される全国納豆共同組合連合会(全納連、東京都台東区)は2
月15日、2008年度の納豆日本一を決める「第13回全国納豆鑑評会・石川大会」を金沢エクセルホテル東急(金沢市香林坊2)で開催した。
鑑評会は、毎年「全納連」に加盟する全国の納豆メーカーが、自社商品の納豆を持ち寄り、「納豆日本一」を決定するもので、第1回の東京大会を皮切りに全国で毎年開催されている。13回目の今大会は金沢での開催となった。
審査は、研究者や文化人、農水省関係者などから成る19人の審査員が「味」「色」「形」「香り」「糸引き」の5項目を5段階評点で審査を行い、入賞者には、受賞した商品パッケージに同鑑評会での受賞を明記する特典が与えられる。今大会の納豆製品の出展数は120点。
最優秀賞となる「農林水産大臣賞」には、菊水食品(茨城県)の「海洋ミネラル納豆ミニ2」が選ばれた。また、「北陸農政局長賞」が特別賞として「高橋商店」(新潟県)の「新潟納豆国産大粒」に与えられた。そのほか、「大粒・中粒部門」と「小粒・極小粒部門」の各部門から4点ずつ、合計8商品が優秀賞や優良賞として選ばれた。
審査員によると、「毎年技術が向上しており、今年も全体的に高レベルのものが多く優劣付けがたかった」といい、その中の一人である食文化史研究家の永山久夫さんは「素材そのものを丸ごと食べられる納豆は、健康志向が大きな背景となって今後、日本以外の市場でもさらに多く食べられていくだろう」と話している。