金沢市片町の国道157号を歩行者天国にするイベント「片町ホコ天」が10月7日、開催され、この中で人前結婚式「まちなかヴァージンロード」が行われた。参加した2組の夫婦は親族や友人、集まった大勢の観衆を前に、永遠の愛を誓った。
男女の出会いの場となる「ラウンドコンパ」などを主催する片町商店街振興組合が、「片町で出会って結婚するカップルを、町を挙げて祝いたい」との思いから企画した。
参加したのは、公募に応募した羽咋市在住の公務員、高嶋真司さん(27)と主婦の美紀さん(25)、金沢市在住の会社員、村田篤さん(25)と会社員の瑛子さん(30)の夫婦2組。高嶋さんは片町の飲食店に店員として勤めていた時、客として来店した美紀さんと出会い、3年前に結婚した。1歳の長女がいるが、まだ挙式をしていなかったことから、今回、応募したという。村田さん夫婦は同組合主催のパーティーで出会い、今年7月に挙式をしたが、「2人が出会った片町で再度、式を挙げたい」と申し込んだ。
「プレーゴ」(片町1)前から「ラブロ片町」(片町2)前まで約100メートルにわたって敷かれた赤じゅうたんが「バージンロード」で、白いタキシードの新郎とウエディングドレスの新婦は仲良く腕を組み、特設ステージで待つ神父の元へと進んだ。誓いの言葉に続き、2組がキスを交わすと、観衆は指笛を鳴らして祝福。「おめでとう」の声も沸き起こり、高嶋さん夫婦と村田さん夫婦はそれぞれ幸せいっぱいの笑顔を浮かべた。
式の後、高嶋美紀さんは「全然知らない人たちが喜んでくれた。楽しかった」と感激冷めやらぬ表情で話し、村田瑛子さんは「思っていた以上に多くの人がいて緊張したが、祝福の言葉をいただいてとてもうれしかった」と顔を輝かせた。