![中国航路の増便で、さらに利便性が向上する金沢港](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1202807394_photo.jpg)
金沢港の貨物船の中国航路が3月から週1便増の3便体制に強化され、対中国向けの輸出日数も1日から3日間短縮される見通しとなった。石川県内メーカーが得意とする建設機械や産業機械などの需要が中国で伸びていることを受けたもので、これまで神戸や名古屋など太平洋側の港を使用していた事業者にとって大きな魅力となりそうだ。
中国航路は2006年(平成18年)9月、神原汽船(広島県福山市)が週1便で就航し、昨年3月、週2便に増便された。金沢港が取り扱う中国向けのコンテナ貨物は、昨年、輸出が前年比32.8%増の11,243個(20フィート換算)に上った。一方、輸入も同5.9%増の15,518個を記録している。
週3便化は3月5日寄港分からで、従来、金曜・土曜に入港していたのを、水曜・木曜・金曜に変更する。さらに、中国での寄港地を上海・寧波の「華東航路」(週2便)と大連・青島の「華北航路」(週1便)に再編することで、輸出日数は上海が1日、大連が3日、青島と寧波が各2日、それぞれ短縮される。
金沢港には中国航路のほか、釜山を結ぶ韓国航路が週3便、ニューヨークを結ぶ北米航路が月1便就航している。特に、高麗海運(韓国)の週1便は、今年から上海・寧波まで延伸されているため、今回の増便で中国航路は実質的に昨年の倍の週4便体制に拡充される。