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しかけ絵本450点が勢ぞろい-金沢・しいのき迎賓館で展覧会

「不思議の国のアリス」から。陪審員が元通りトランプに戻った場面

「不思議の国のアリス」から。陪審員が元通りトランプに戻った場面

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 国内外のしかけ絵本約450点を実際に手に取って読むことができる「しかけ絵本の世界展」が6月5日、しいのき迎賓館(金沢市広坂2)で始まり、来場した子どもたちは目を輝かせてページをめくっている。

「しかけ絵本の世界展」会場の様子

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 書店「うつのみや」(広坂1)としかけ絵本を発行する「大日本絵画」(東京都千代田区)が作る実行委員会が主催。書店の店頭ではビニール袋に包まれているため、さまざまな種類を手にとって見ることが難しいしかけ絵本に触れて、楽しい世界を味わってもらおうと企画した。

 立体的な紙の造形が飛び出す「とびだし」や、つまみを引くと絵が動く「つまみひき」、本を360度開いて表表紙と裏表紙をひもで結ぶと円筒状の舞台装置に変わる「メリーゴーラウンド」など、「しかけ」の様式はさまざま。実行委員会によると、今回は国内最大級の品ぞろえで、それぞれのタイプの面白さを体験することができるという。

 会場には、隅々にまで工夫が凝らされた「不思議の国のアリス」や、ページごとに立体的な宇宙船やロボットが現れる「ポップアップ銀河ガイド スター・ウォーズ」、本が城に早変わりする「ようせいのおしろのぶとうかい」などが並べられ、子どもたちは大喜びしていた。

 このほか、「しかけ絵本の元祖」とたたえられるドイツのロタール・メッゲンドルファーが1887年に製作した「INTERNATIONAL CIRCUS(インターナショナル・サーカス)」も。世界のサーカスを描いたこの本には日本人曲芸師も登場しており、大人も興味深そうに見入っている。

 会場では販売も行う。開場時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場料は、一般=600円、中学生以下無料。今月17日まで。

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