1929(昭和4)年創業の「桐本木工所」(輪島市)が展開する漆器ブランド「キリモト」のアンテナショップ「金沢店」(金沢市茨木町、TEL 076-254-0058)がオープンから1周年を迎え、現在、「椀(ONE)だらけ展」を開催している。
「現代のライフスタイルに合った漆や木の器・インテリア・家具」を提案する同店。昭和40年代に建てられた木造アパートを改装したモダンで落ち着いたたたずまいで、店内には漆器、木製品、ステーショナリーなど生活に密着した雑貨が並ぶ。客層は20~40代がメーンで、観光客と地元客の比率は、ほぼ同じという。「スタッフ並みに当社の商品ラインに詳しいリピーターのお客さまも訪れる」と話すのは、店長の井口良子さん。
1周年にちなんで「ONE=椀」にスポットをあてた同展。人気筋から同社の工房に眠るレアな商品まで、さまざまなわんが約40点並ぶ。「生活の中で頻繁に使うアイテムを紹介することで、日常使いできる漆器の魅力を知ってほしい」と同社社長の桐本泰一さん。「漆器の扱い方や現代のライフスタイルに合った具体的な使用例などを丁寧に説明していくことで、さまざまな世代の人に身近に感じてもらえれば」とも。今後は県内の菓子・酒・しょうゆなどの伝統産業とコラボし、さらに「日常使いの漆器」を提案する計画もあるという。
営業時間は11時~18時。水曜定休。6月3日まで。期間中、人気創作料理店「a.k..a.(アーカ)」(片町)では、同社の器ずくしで料理を提供する特別企画も実施する(限定10席)。6月24日にはワークショップ「MY スプーンをつくろう!!」も予定し、同社の職人が木地仕上げや拭漆を指導する。開催時間は13時~・16時~、参加費=2,625円。