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金沢の和食店が創作ピロシキ-「ラ・フォル・ジュルネ」に合わせ限定販売

5店が考案した創作ピロシキの試作品

5店が考案した創作ピロシキの試作品

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 金沢市内の日本料理店やすし店の若手経営者らでつくる「金沢芽生会」の有志5人が5月3日からの「ラ・フォル・ジュルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2012」本公演に合わせ、メーン会場の石川県立音楽堂(昭和町)で創作ピロシキを売り出す。

試作品を試食する料理人たち

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 5人は日本料理店「銭屋」店主の髙木慎一朗さん、同「金城樓」社長の土屋兵衛さん、同「大友楼」料理部長の萩村正男さん、同「つば甚」営業企画部長の鍔一輝さん、「千取寿し」店主の吉田和久さん。髙木さんらは今年の音楽祭のテーマが「サクル・リュス(ロシアの祭典)」であることから、料理でも金沢を盛り上げようと、ロシアの伝統的な家庭料理である総菜パン「ピロシキ」にアレンジを加えて会場で販売することにした。

 本場ではパン生地で肉や魚、チーズ、ジャガイモ、キャベツなどを包むのが一般的だが、銭屋が作る具は、ヒジキに炊いたサトイモを合わせた純日本風に。金城樓はおからに味付けした野菜を加え、金沢の郷土料理「タイの唐蒸し」風に仕上げた。つば甚は加賀野菜の一つ「加賀れんこん」のきんぴら、千取寿しはイワシとマグロの粗びきを入れ、大友楼は合いびき肉とゆで卵入りのカレーを包む。

 パンを作るのは初めてという料理人がほとんどのため、仕上げは金沢国際ホテルのケーキ店「天使のほっぺ」のシェフ・ド・パティシエ藤元彰さんに依頼。藤元さんが、各店が持ち込む具材をパン生地に詰めてオーブンで焼き、完成させる。

 4月20日には同店で試食会が行われ、髙木さんらが互いの試作品を口にし、改良点を話し合った。吉田さんは「すし屋にできることは何かと考えた。おいしくできた」と満足そうな表情を見せ、土屋さんは「料理屋が集まって面白いことをやっていると思って楽しんでいただきたい」と来場を呼び掛けた。

 販売は5月3日~5日で、時間は各日共11時30分ごろ~。各店が手掛けた5種類を1パックに詰めて販売する。価格は未定。

 同音楽祭は4月29日に開幕し、28日の「ウエルカムコンサート」を含めて、北陸3県で有料・無料合わせて約170公演を開催する。コンサートホールをはじめ、JR金沢駅構内やホテルのロビー、繁華街の一角などでラフマニノフやチャイコフスキー、ショスタコービッチらロシアの作曲家の楽曲が披露される。中には、バレエとオーケストラ、能舞とバイオリン、ピアノとの共演プログラムも。

 開催は5月5日まで。プログラムの詳細は公式ホームページで確認できる。

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