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金沢で「工芸スニーカー展」-石川の伝統工芸をスニーカーでPR

金沢の靴店「BEKKU」で開催された「工芸スニーカー展」の様子

金沢の靴店「BEKKU」で開催された「工芸スニーカー展」の様子

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 石川県内で活動するさまざまなジャンルの伝統工芸作家や職人が立ち上げた「石川百工会」が現在、「工芸スニーカー展」を開催している。3月24日に始まったシューズショップ「BEKKU」(金沢市竪町)を皮切りに県内5カ所を巡回する。

金沢の靴店「BEKKU」で開催された「工芸スニーカー展」の様子

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 伝統工芸の魅力発信と異業種間の交流を目的に、九谷焼・加賀友禅・輪島塗・山中漆器・金沢箔(はく)のほか、ガラス・金工・草木染の8業種19人で構成する同会。伝統工芸を広くPRするため、同展のテーマとしてメンバーが選んだのが「スニーカー」。「身近なアイテムでありながら伝統工芸から全く離れたもの」というユニークな観点で、伝統工芸の固定ファン以外の幅広い層への認知を目指す。会場もギャラリーなどとせず、街中のショップや観光スポットを選んだ。

 会場には、加賀友禅・金箔・山中塗・ガラス・九谷焼など9人の作家が制作した作品約20点を並べる。スニーカーの布地に漆・金箔・染織などの伝統工芸を施した作品、靴ひも部分にガラス作品のアクセサリーや九谷焼のオブジェを付けるなどして仕上げた作品に、足を止めて見入る人の姿も見られる。

 同展を企画・運営する加賀友禅作家・太田正伸さんは「街中や観光地などを会場とすることで、伝統工芸の手仕事の魅力に気軽に触れるきっかけとなれば」と話し、印箔プリントを生かしたジーンズなどのショップオーナーとして竪町商店街の街づくりを主導する木戸口智一さんは「作品はギャラリーで鑑賞するだけでなく、街中でより身近に触れてもらうことで作り手の思いが伝わるはず」と期待を込める。

 同店での開催は4月1日まで。以後、「ナポレオン靴店」(竪町、4月7日~15日)、「カレット」(加賀市、4月21日~5月6日)、能登空港(輪島市、5月14日~31日)、山代温泉「はづちを楽堂」(加賀市、6月9日~24日)を予定する。

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