国内外で252店舗を展開するラーメン店「8番らーめん」を経営する「ハチバン」(金沢市新神田)が、地元で人気の「とり野菜みそ」を販売する「まつや」(かほく市木津)と共同開発した「とり野菜みそ煮込みらーめん」が人気を集め、予想を超える売り上げを記録している。
昨年9月に販売を始めた同商品。鍋料理のタレとして石川県民に長く愛されている「とり野菜みそ」と地元で親しまれるラーメン店「8番ラーメン」の知名度がけん引役となり、当初の売り上げ目標である月間3000パックが1週間で売り切れた。その後、月間2万パックをベースに推移しているが、12~1月の最盛期には月間3万パックを見込む。
ハチバンはこれまでにも、さまざまな企画で生ラーメンを販売してきたが、「298円という価格では通常、月間2000~3000パックの売り上げが普通。これほど売れるのは予想外」と同社の金村さん。「煮込みラーメンという食べ方も季節柄、人気となったのでは」とも。発売から4カ月を経た今でも、バイヤーからの新たな要請が多いという。一方の「まつや」担当者も、「『8番らーめん』の店舗で新メニューとして提供されるようになれば」と期待を寄せる。
価格は298円。北陸3県のスーパーなど約250店で取り扱う。