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香林坊大和地下に「金沢ふーどパラダイス」-野菜・果物・鮮魚豊富に

フレンチ総菜店「のとデリ」。奥はカウンターで、ワインなどを飲みながら総菜やランチを食べることができる

フレンチ総菜店「のとデリ」。奥はカウンターで、ワインなどを飲みながら総菜やランチを食べることができる

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 香林坊大和(金沢市香林坊1、TEL 076-220-1111)の地下食品売り場「金沢ふーどパラダイス」が9月15日、グランドオープンした。贈答用品や高価格帯の食品を主に扱う従来のデパ地下のイメージを一新し、「毎日行きたくなる私のパントリー」をキャッチフレーズに、日々の食卓を彩る青果や鮮魚を豊富に取りそろえた。来店客は甘いフルーツの香りが漂う店内で買い物を楽しんでいる。

青果を並べる「九州屋」

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 フロア面積は約3000平方メートル。周辺にあった個人商店やスーパーが姿を消し、年配の近隣住民が日常の買い物に苦労していることから、より立ち寄りやすい食品売り場を目指した。地下食品売り場は「デパートの集客装置」といわれ、来店者数のけん引役となることから、全館の売り上げ増への期待も込めたという。

 洋菓子売り場だった場所に登場したのは青果店「九州屋」。約135平方メートルのフロアに、かんきつ類やブドウ、メロン、リンゴ、大根、玉ねぎなど300種類以上の野菜とフルーツをずらりと並べ、買い物客に地下フロア衣替えを印象づけた。その一角には、低温スチーム野菜のコーナーも設け、店内の厨房で調理した温野菜を置いている。

 鮮魚専門店「海宝丸」は「北陸最大級の総延長35メートルに及ぶ冷蔵ショーケース」(香林坊大和)を使い、毎日、鮮魚やエビ、刺し身、海藻類、珍味など150~180品目を販売する。調理コーナーは大きなガラス窓を設け、店員が魚をさばく様子を見ることができるようにした。

 日常使いの生鮮食料品店が増える一方、おしゃれな新顔も。スギヨ(七尾市)のフレンチ総菜店「のとデリ」は、同社が七尾市能登島の農園で栽培した野菜や能登産食材を使った、パーティーにも合うスタイリッシュな総菜を扱う。現在、売り出しているのは、ミディトマトを丸ごと入れた「ミディトマトのゆずはちみつジュレ添え」、能登金時とムラサキイモを何層も重ねた「よこしまなハート」、デザート感覚の「イチゴのスープレモンムース添え」など。価格は380円~1,200円。イートインコーナーも備え、ワインなどと共に総菜やランチを提供する。

 併せて、豊富な品ぞろえが特徴のチーズ専門店「チーズ王国」、「ヒレかつサンド」で知られる「とんかつ まい泉」、フルーツや野菜入りのゼリー専門店「ROKUMEIKAN(ろくめいかん)」などもオープンした。新規出店は14店で、残る62店は全て改装して、全面リニューアルを果たした。

 同店では今後、地上階の改装に乗り出し、カジュアルなファッションや雑貨を増やす予定。来年3月ごろ、2階より上層階のリニューアルオープンを計画している。

 桜野立夫広告課長は「2014年度末の北陸新幹線金沢開業までに地域密着型の新しいスタイルの百貨店を作り、お客さまをお迎えしたい」と話す。

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