金沢市内に5月21日、1929(昭和4)年創業の「桐本木工所」(輪島市)が展開するブランド「輪島キリモト」のショップ(金沢市茨木町、TEL 076-254-0058)がオープンした。
漆生地の製作を手がける同社は、現代の暮らしに合った漆や木の器、インテリア、家具などの創作活動を行い、木と漆の新たな可能性を追求している。本拠地の輪島以外にも、日本橋三越店(東京都中央区)にショップを置く。
「出張で金沢までは行くが、輪島まで足を延ばせない」という利用客の声も受けオープンした同店。昭和40年代に建てられた木造アパートを改装し、モダンで落ち着いたたたずまいに仕上げた。店舗面積は約30平方メートル。
店内には、木製品、漆器、ステーショナリーなどの生活雑貨約100点を並べる。中でも、「一番の人気商品は『漆の名刺入れ』(1万3,650円)」と話すのは店長の井口良子さん。「能登・輪島の熱いヒト・コト・モノを発信し、さまざまな人と素材が出合いつながる場」を目指すアンテナショップとして、同社がセレクトした能登産の食品も並べる。
井口さんは「今後は木工体験や、器と和菓子を楽しむワークショップなども予定している」とし、「木と漆の仕事や能登のモノを通じて、人と素材が出会いつながる場に育てていきたい。気軽に立ち寄ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~18時。水曜定休。