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金沢のギャラリーで「平成友禅商店」-加賀友禅作家が自ら作品PR

平成友禅商店のメンバーが手がけた作品

平成友禅商店のメンバーが手がけた作品

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 加賀友禅作家らで構成する「加賀友禅懇話会」は3月17日~27日、金沢・クラフト広坂(金沢市広坂、TEL 076-265-3320)で「萌え~平成友禅商店in金沢・クラフト広坂」を開催する。

平成友禅商店での友禅作家による実演

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 伝統的な加賀友禅の新たな需要を掘り起こしPRを進めるため、伝統とファッションの融合をテーマに活動を続けている同会。直接、消費者と顔を合わせ作家が自ら作品を発表・販売する場を作ろうと昨年「平成友禅商店」を立ち上げ、これまでに12回いている。

 これまでの活動を成果について、同会の事務局を務める北澤寛司さんは「場所や展示の仕方も含め、ものを売ることの難しさを学びながらも、新たな発見から次への商品展開や販売につながる喜びを感じている。作家や職人にとっての『自立』を大きなテーマとして掲げる当会にとって、各自が立ち位置を定めるためのインパクトのある活動となっている」と話す。

 今回は会場に各作家が持ち味を生かした新柄・新商品約350点が並ぶ。加賀友禅の染屋と女性2人のグループ「新染屋」によるポンチョ・ストール・バッグのほか、友禅作家でありながらインクジェットに精通した作品づくりが特徴の岡本幸治さんによる手ぬぐい・シャツ・布製ポストカード、太田正伸さんによる石川認定ブランドに認定されたカードケース・友禅加工した織物を皮に貼り込んだバッグなど。

 メンバーは現在、ファッション性の高い着物と絵画調のインテリアにも挑戦し、5月に予定されている発表会に向けての試作も続けている。北澤さんは「大量生産できない手づくりの作品には、作者の思いとその街の歴史や風土が込められている。着物作りへのこだわりを持ちながらも培われた感性と技術で、より汎用性が高くファッショナブルな作品に挑戦している。気軽に足を運んでいただき忌憚(きたん)ない意見を聞かせてもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時~17時。火曜定休。3月27日まで。

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