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女子大生が和服で観光案内―iPad使い外国人に

和服姿で外国人旅行者を出迎える「おもてなし娘」

和服姿で外国人旅行者を出迎える「おもてなし娘」

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 金沢の観光地「ひがし茶屋街」に土曜・日曜限定で和服姿の観光案内人「おもてなし娘」がお目見えし、iPadを使って外国人旅行者に同茶屋街の見どころを伝えている。外国人たちは趣のある街並みを背景に「おもてなし娘」と記念写真を撮影し、金沢での休日を満喫している。

iPadを使ってひがし茶屋街の情報を確認するおもてなし娘

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 「おもてなし娘」を務めているのは、金沢星稜大学の女子学生有志12人。県が外国人旅行者に対するもてなし向上策として同大に依頼した。学生たちは1月中旬から週2回、英語の特別レッスンを受け、さらに電子版ガイドブックを見たり、金沢観光ボランティアガイド「まいどさん」の話を聞いたりして、茶屋街についても学んでいる。

 30日は同大人間科学部こども学科2年・唐桑翔子さん(20)と同学部スポーツ学科2年・北川愛さん(20)がピンクと黒の着物姿で参加し、雪が降る中、蛇の目傘をさしてオーストラリアから来た男性旅行者とフランス人グループをそば店やみやげ物店に案内した。また、県情報システム工業会が県の委託を受けて制作した電子版ガイドブックをiPadに表示し、芸妓(げいこ)や紅殻(べんがら)格子について説明した。

 唐桑さんは「ひがし茶屋街は日本にしかないものを伝えている場所だと言いたかったが、頭が真っ白になって英語が思い浮かばなかった。単語を並べたが、うまく伝えられたかどうか…。でも、喜んでくれたので良かった」と、さらなる英語力アップを誓った。

 北川さんは「野々市に住んでいるが、これまでひがし茶屋街に来たことがなかった。大通りから一歩入るとこんなところがあったのかと、びっくりしている。もっとよく知りたい」と話した。

 「おもてなし娘」は同工業会が手掛けたiPhone向け観光案内アプリ「イシカワ・インフォメーション・レーダー」のPRも行う。同アプリは日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)で県内の観光地約480カ所の情報を掲載しており、全地球測位システム(GPS)機能を使って現在地を確認し、目的地までの距離と移動手段を知ることもできる。利用は無料。

 「おもてなし娘」による案内は毎週土曜・日曜の10時30分~15時30分。学生の都合により実施しない日もある。3月末まで。

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