金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)のシアター21で12月11日、同館が展開する「二十一世紀塾」のトークイベント「フォト・ライフ・フォト・ライフ」が開催される。
同塾は、さまざまなジャンルで活躍するアーティストや知識人との話場を定期的に設け、発展させていく21世紀版の寺子屋。今年は若い才能や新しい表現が生まれてくる現場を作り出すキュレーターをモデレーターに迎え、今まさに誕生してくるモノや表現を体感できる場を提供する。
今回はモデレーターを務めるインディペンデント・キュレーターの遠藤水城さんが、独自の世界観で活動を続ける2人の写真家、志賀理江子さんと比嘉豊光さんをゲストに迎え、2人の作品世界を紹介しながらトークを繰り広げる。当日は、同イベントに先立って比嘉さんの映像作品(2本)も上映。
遠藤さんは滋賀県在住、国内外でさまざまなアートスペースの設立に携わるほか、アートディレクター、キュレーターとして幅広く活動を続けている。独自のリサーチを基に写真制作を行う宮城県在住の志賀さんと、地元沖縄で写真と映像での記録活動を続ける比嘉さんに共通点を見出した遠藤さんは「ほとんど接点がないかもしれない2人が出会ったとき、何が起こるのだろう。日本の民俗学と写真史において特権的な場所である『東北』と『沖縄』を二人が活動の拠点としていることから何かが見えてこないだろうか。そのくらい2人の『写真をめぐる方法論』は圧倒的な固有性を持っている。比嘉さんの映像作品と併せてトークを楽しみにしてほしい」と来場を呼びかける。
開演は18時。比嘉さんの映像作品上映は14時~15時、15時30分~16時50分(参加自由)。料金(全席自由、1ドリンク付き)は2,000円(前売りは1,500円)。