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金沢のおでん店「ゑびす」、今冬も人気に―母娘が作る温もりの味

「ゑびす」のおでん

「ゑびす」のおでん

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 金沢のおでん店の中でも長年にわたり人気を集めている「ゑびす」(金沢市西町薮ノ内通り、TEL 076-231-4878)に、今年も冬の味覚を求める客足が絶えない。

金沢のおでん店「ゑびす」、今冬も人気に―母娘が作る温もりの味

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 1966(昭和41)年創業の同店は、L字型に配されたカウンターに17席を設ける。カウンターの中心に置かれたおでん釜から立ち上がる湯気とおかみの温かさを求め、訪れる客の中心はサラリーマン、単身赴任者の常連も多いという。客単価は3,000円ほど。

 13年前、病気で亡くなった主人の後を受け継いだ名物おかみ・熊谷恵子さんが女性3人で切り盛りする同店も不況のあおりを受けた時期もあったが、素材選びへのこだわりには妥協しない。常連客が大半を占めるとあって「『あそこに行けばおいしいものが食べられる』というお客さんの気持ちを裏切りたくない」と熊谷さんは仕入れのため、毎日近江町市場に足を運ぶ。

 おでんの価格帯は80~400円。看板メニューは「牛すじ」、ダシが染み渡りトロトロになるまで煮込む。そのほか「自家製ロールキャベツ」や、豆腐を練り込んだ「自家製肉団子」など常時約20種類を用意する。

 おでん以外にも、季節の食材をふんだんに使った酒のさかなを大皿に盛りカウンターに並べる。旬の刺身や、「香箱カニ」(2,300円)、「カキの酢の物」「赤なまこ酢」(以上450円)、「白子天ぷら」(2,000円)、「あん肝」(800円)、「自家製しめさばさば」(片身=1,200円)など北陸ならではの一品料理も。常連客の一番人気は「自家製焼き豚」。「うちの料理はボリュームがあるので、3人くらいでシェアするのがちょうどいい」と熊谷さん母娘。

 熊谷さんは「この土地で長年商売を続けることができることに感謝し、素材の良さでお客さんに還元したい。物の値段が上がっても量と質は落とさない」と断言する。

 営業時間は17時~23時。日曜・祝日定休。

後援申請20141009
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