石川県茶商工業協同組合のメンバーが発足したプロジェクトチーム「茶レンジの会」(事務局=金沢市幸町、TEL 076-231-4919)が10月29日、県産茶葉を使った2010年度産の和紅茶「加賀の紅茶」の販売を数量限定で始めた。
昨年、初めて商品化された同紅茶は、地域資源の活用と日本茶専門店の振興を図るため同会が主導し開発したもので、加賀市打越町で生産された茶葉を使い「安全・安心・確かな品質」を掲げる。昨年は発売後数週間で売り切れとなるほどの人気ぶりで、今年は生産量を約4倍に増やした。
「ヤブキタ」など緑茶用茶葉の栽培が盛んな同地区で、通常は商品化されない二番茶、三番茶を有効活用して作られた同紅茶。西洋の紅茶に比べ、「渋みが少なくまろやかな味わいと清々しい後味が特徴」だという。自然な甘味と香りが優れていることから、「砂糖を入れずストレートでおいしく飲むことができる」とも。
今年から新たにアンテナショップとなった県九谷焼美術館「茶房古九谷」(加賀市大聖寺方)では発売当日、お披露目の発表会が開かれ、参加者は甘い香りのする新たな感覚の和紅茶と和菓子のコンビネーションを楽しんだ。同会では、同紅茶にマッチした九谷焼ティーカップの開発や三番茶の茶摘み体験、試飲研究会、スイーツセットメニューの開発も計画している。
価格は、贈答用(40グラム)970パック限定=840円、レギュラー(50グラム)1,430パック=735円、お試し用(15グラム)440パック=315円。県内の茶専門店、百貨店など約20店舗で取り扱う。金沢21世紀美術館のレストランでは、スイーツとセットになったメニューも提供。