加賀野菜を使った石川版ハロウィーン「加賀夜祭(かがやさい)~加賀野菜と光~」が11月7日夜、近江町市場(金沢市青草町)で開催され、通行人らが「打木赤皮甘栗かぼちゃ」や「加賀太きゅうり」から漏れ出すろうそくの幻想的な明かりに見入った。
金沢大学地域創造学類の有志約15人で作るグループ「ちいきハントん」が、「地域の食材を使って、まちおこしと子どもたちの学習に役立つことをしたい」との思いから企画。イベントは同市が主催する「金沢学生まちづくりコンペティション」で採用され、市の委託事業として実施された。
並べられたのは、「加賀野菜キャンドル」など約200基。打木赤皮甘栗かぼちゃや加賀太きゅうり、県産の大根をくり抜いた中にろうそくを立て、明かりをともして三角目の怒った顔や四角い目のとぼけた顔、稲妻、水玉模様などを浮かび上がらせた。花びらをかたどったものもあり、キャンドルを覆う竹製ドームに足を踏み入れた若い女性たちは、口々に「きれい」「かわいい」と歓声を上げていた。
キャンドルのほとんどは学生が製作したものだが、中には、同日昼に来場した子どもや母親らが学生に教わりながら仕上げた労作も。参加者には、サツマイモ「五郎島金時」を使ったクッキーがプレゼントされた。
「ちいきハントん」代表の同大2年、炭光太郎さんは「予想以上にきれいで、子どもも楽しんでくれたので良かった。昼に行った加賀野菜クイズラリーも、子どもたちの役に立ったのでは」と話し、初めて手掛けたイベントの手応えを実感していた。