創業130年の日本酒の酒蔵で、石川県内で焼酎の酒造免許を初めて取得した宮本酒造店(能美市、TEL 0761-51-3333)は10月より、能美市特産の「加賀丸いも」を使った本格いも焼酎「のみよし」の製造・販売を始めた。
本格焼酎の酒造免許は、日本酒製造メーカーでは取得が困難といわれるが、優れた日本酒の製造技術と特産品を奨励する地元自治体のバックアップを受け、特産品に限り特別に付与される制度を生かして8月に免許を取得。芋焼酎2,500本(720ミリリットル)を製造し販売を開始した。
特産の丸いもは、一般的な芋焼酎づくりで使用する「かんしょ(さつまいも)」ではなく、粘性の強い「山芋」系のため、味わいとしての芋の風味をしっかりと保ちながら、やわらかく軽やかでスッキリとした飲み心地が特徴だという。
同酒造店の宮本社長は「地域の特産品を利用した地産地消を実践しながら、地元のアピール活動としても貢献していきたい」と今後の抱負を語る。
販売は特例的な免許の性格上、地域が制限されており、能美市内の酒類販売店とJA能美、JA根上の各農協、宮本酒造店のホームページで限定販売する。
価格は3,000円(720ミリリットル)。すでにネットでの販売は品薄状態だという。