金沢市内に全国のジャズバンドが集まり演奏を披露するイベント「金沢JAZZ　STREET2010」が9月18日～20日に開催され、市内中心部に軽快な音楽が響き渡った。

しいのき迎賓館で演奏する国立音楽大学のバンド

　2回目となる今年は、市内中心部の屋外やホール29カ所で150のコンサートとトークショーが行われた。出演したのは、実行委員会が招待した世界のトップ・アーティストと全国のアマチュアバンド、学生ビッグバンドなど約80団体。

　初日の18日は、香林坊アトリオ広場や近江町市場、尾山神社、JR金沢駅東広場・もてなしドームなど20カ所で無料の「まちかど・ジャズライブ」が行われ、アマチュアバンドや学生バンドが出演。このうち、しいのき迎賓館では国立音楽大学の「ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ」が「イン・トゥ・ザ・スカイ」「ランディ」など7曲を披露した。コンサートマスターの同大3年、森本雄也さんは「東京と違って金沢は自然が多く、きれいな町。緑の中で気持ちよく演奏できた」と満足そうに話した。

　今年初めて会場に加わった旧本多家庭園「松風閣庭園」では、仮設ステージでプロバンドの「篠崎アヤwithストリングス」が「スターダスト」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を魅惑的な声で歌い上げた。ボーカルの篠崎さんは「ストリングスの音が自然とマッチして、普段のライブハウスとは違う雰囲気を味わえた。神聖な気持ちにさせていただいた」と笑顔をみせた。

　翌19日は、ひがし茶屋街の茶屋「懐華樓（かいかろう）」でもステージが行われた。