全国から集まった60歳以上の選手1万人がスポーツや囲碁、将棋などで交流する「第23回全国健康福祉祭いしかわ大会 ねんりんピック石川2010」が10月9日に開幕し、金沢市の県西部緑地公園陸上競技場(袋畠町)で総合開会式が行われた。
開会式では、65選手団の約1万人が約50分をかけて入場行進。山出保金沢市長が開会を宣言し、大会会長を務める谷本正憲知事が「多くの県民の皆さまの協力を得て準備を進めてきた。素晴らしい大会となることを祈っている」とあいさつした。出席された常陸宮殿下も「健康で生きがいを持ち、世代を越えて支え合うねんりんピックが開催されることは意義のあることだと思う」とお言葉を述べられた。
メーンアトラクション「輝くいしかわ未来絵巻」では、加賀とびや白山市のかんこ踊り、能登のキリコなどの郷土芸能を組み合わせたパフォーマンスを披露。マーチングバンドやバトントワリング、式典音楽隊も合わせ、県民総勢約3,000人が選手たちを歓迎した。
大会の開催期間は12日までで、10市3町に分かれ、卓球やテニス、太極拳、俳句、かるたなど24種目が繰り広げられる。期間中、観客を含め延べ約50万人の参加を見込んでいる。
しいのき迎賓館(広坂2)で8日に開催された前日祭では、「いしかわコレクション2010」と銘打ち、シニア世代向けファッションが紹介された。このうち、「若者からシニア世代への提案ファッション」のコーナーでは、主に50代から78歳までの素人モデル男女9人が、短大、専門学校の学生がデザインしたおしゃれなチェックのジャケットや愛らしいフリル付きのブラウスを着て登場。生き生きとした表情で観客の前を闊歩(かっぽ)した。併せて、県内で活躍するプロデザイナーの作品も紹介。歌手・秋元順子さんのミニコンサートもあり、大勢の観客が詰めかけた。