金沢市立安江金箔工芸館が移転オープン-展示ホールを新設

館名と目地に金箔を使った工芸館の外観

館名と目地に金箔を使った工芸館の外観

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 金沢市立安江金箔工芸館(TEL 076-251-8950)が10月5日、金沢市北安江から東山に移転オープンした。現在、記念特別展「職人のわざ 金箔の美」が開催されており、続々と見学者が訪れている。

金沢と金箔の歴史を紹介した館内

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 同館は鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積は約1,400平方メートル。金沢と金箔(きんぱく)との歴史、製造工程を紹介し、子どもたちに楽しみながら知識を得てもらう「おもしろ箔物館」も備えた常設展示室、企画展示室、研修室などがある。仏壇生産の減少に伴って需要が減っている金箔を見直し、日常生活でも取り入れてもらいたいと、工芸作品を展示する多目的展示ホールを新設した。

 同館の銘版、外壁の館名と目地(めじ)、3階の庇(ひさし)部分の金箔軒(のき)天井、装飾用に天井に設置したパラボラアンテナはそれぞれ金箔仕上げで、国内生産の99%を占める金沢の高い製箔技術をアピールしている。総工費は約5億3,700万円をかけた。

 移転開館記念特別展「職人のわざ 金箔の美」では、江戸時代に京都市街と郊外の名所旧跡、四季の行事などを描いた「洛中洛外図屏風(びょうぶ)」、1856年制作の能装束、「かぐや姫」をテーマにしたガラスの飾●(かざりばこ)など26点を並べ、来場者が1点、1点を見て回っている。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=300円、65歳以上=200円、高校生以下無料。

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