能登半島の5会場(珠洲市、輪島市、七尾市、能登町2カ所)で9月18日~20日、「全日本学生釣り選手権大会」が開催される。
全日本学生釣り選手権大会実行委員会、能登半島広域観光協会(七尾市、TEL 0767-53-7767)が共催する。開催は24回目で、能登半島を会場にするのは今年で5回目。同協会は、県より認定を受けた「能登半島釣堀構想事業」の一環として、三方を海に囲まれている同地の立地を生かした「釣り客・観光客の誘致」「大学生の合宿誘致」に取り組んでいる。これまでの参加者数は北海道から長崎までの約20大学100人で推移しており、今年は19大学から129人の参加が確定している。
競技は「投げ釣り」「フカセ釣り」「エギ釣」「ソルトルアー」「バスフィッシング」の5部門で行い、各対象魚の「総重量」で成績を競う。会場は、大沢漁港(輪島市、フカセ釣り)、鉢ケ崎海岸(珠洲市、投げ釣り)、宇出津港(能登町、ソルトルアー)、小木港(能登町、エギ釣り)、多根ダム(七尾市、バスフィッシング)。釣果はもちろん、地元の人々との交流を深めるプログラムも用意し、地元の釣りインストラクターによる講演会、釣り関係者による釣り指導、清掃活動、稚魚の放流などを予定する。
これまでの参加者からは「めったに来られる場所ではないので、釣りを機に能登半島の自然の素晴らしさを満喫した」「能登半島でしか行われないこの大会への参加で、他の大学との交流や技術向上ができた」などの声が寄せられているという。同協会担当者は「大学生の大会は年に1度だが、釣りを楽しめる環境は能登半島にたくさんある。今後も地元関係者と連携しながら積極的に釣り事業に取り組み、誘客につなげていきたい。この大会をきっかけに開催が決まった『能登半島海釣り大会』も盛り上げたい」と話す。