金沢港(金沢市無量寺埠頭)で7月17日、恒例の「港フェスタ金沢2010」が開催され、海上自衛隊護衛艦「みねゆき」と海上保安庁巡視船「えちご」による体験航海などが人気を集めた。
今年で8回目となる同イベントは、石川県、金沢市、金沢商工会議所のほか、海上自衛隊の協力の下、金沢港振興協会が「海の日」にちなんで主催。一般市民に海や船の魅力、港の役割などを紹介するもの。
梅雨明けが発表された当日、家族連れら約2万2,000人が訪れ、港の祭りを楽しんだ。毎年予約が殺到するという体験航海は、「みねゆき」350人、「えちご」500人の定員に、全国から約3,800人の事前申し込みがあった。抽選により岡山、埼玉、新潟など県外からもファンが訪れ、1日艦長として乗船したミス百万石の宮田郁美さんとともに2時間の航海を楽しんだ。護衛艦「はまゆき」を加えた3船の船内も公開され、来場者が次々と乗り込み記念撮影する姿が見られた。
イベント会場では、自衛隊車両の展示、海事関係機関のパネル展のほか、地元産品の販売、地元消防団による「加賀鳶(とび)」、祭り太鼓、バトントワリングのパフォーマンスが会場を盛り上げた。
同協会専務の福田涼一さんは「四方を海に囲まれた日本での暮らしの安全を守る自衛隊、海上保安庁などの活動、港の役割、海の大切さを多くの人に知ってもらいたい。イベントをきっかけに、船や海に興味を持つ子どもが増えれば」と期待を寄せた。