![児童にサッカーの基礎を教える選手](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1278296295_photo.jpg)
Jリーグ準加盟を目指す石川のサッカーチーム「ツエーゲン金沢」は6月19日から、小学生を対象にしたサッカー教室を開いている。同30日には、野々市町菅原小学校グラウンドで選手らが地元の菅原少年団の1~4年生約20人に基礎を教えた。
このサッカー教室は、同チームが県内にサッカーを愛好する土壌を作ろうと、地域貢献の一環として企画。NTTドコモなどがスポンサーとなり、来年3月まで計29回開く。対象は、県内の少年サッカークラブに所属する1~6年生。
4回目となるこの日、講師を務めたのは、同チームのDFマイケル・ジェームズ選手=ニュージーランド出身=とMF高橋良太選手、育成普及部スクール事業担当の寺沢徹哉さんの3人。ボールを上に投げて手でキャッチする簡単な練習から始め、右足でボールを受け、左足でパスを出す動きやリフティング、シュートを指導した。
この日のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦で、日本がパラグアイに惜敗したばかりとあって、児童の関心はW杯に集中。金沢・星稜高校出身の日本代表、本田圭佑選手の無回転シュートを練習し、選手にけり方を尋ねる児童の姿も見られた。
ゲームでは、審判を務めた3人が児童に「行け!シュート」「中に入って!」「上がって!」などと大きな声でアドバイスした。
菅原小4年の久保田真人君は「これまでリフティングがうまくできなかったが、ツエーゲンの選手が『練習すればできる』と言ってくれた。将来はサッカー選手になって、僕もワールドカップに出場したい」と話し、ますますサッカーが好きになった様子。同、堀場一輝君も「選手が『走れ!』『パス!』とアドバイスしてくれたので、いつもの練習よりも楽しかった。次はもっとパスを出そうと思う。将来は本田選手か、アルゼンチンのメッシ選手みたいになりたい」と目を輝かせる。
ジェームズ選手は「サッカーを始めたころを思い出した。これからも、自分が子どものころ、教えてもらったことを子どもたちに教えたい」と笑顔を見せた。