早朝の金沢に「ニッポン」コール-近江町いちば館でW杯観戦イベント

試合終了で日本勝利が決まり、喜ぶ観客

試合終了で日本勝利が決まり、喜ぶ観客

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 近江町いちば館(金沢市青草町)の広場で6月25日未明、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会日本-デンマーク戦の観戦イベントが開催され、サポーターら約500人が日本の決勝トーナメント進出に歓喜した。主催は金沢市武蔵周辺の商店街と町会で作る「武蔵にぎわいラボ」。

本田選手のゴールに歓声を上げるサポーターら

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 当日は、同館広場に250インチの特設スクリーンを準備。まだ暗い3時30分の試合開始にもかかわらず、日本代表のブルーのユニホームに身を包んだ会社員や学生らが次々に集まった。

 日本代表が勝利するか引き分ければ決勝トーナメントに進出できる同試合。サポーターの応援にも一層、熱が入る。前半17分、金沢・星稜高校出身の本田圭佑選手がフリーキックで1点目を決めると、観客の間から「ウォーッ」とうねりのような歓声が沸き起こった。日本はさらに同30分、遠藤保仁選手がフリーキックでゴールを決め、会場は押せ押せムードに。

 最大のピンチは後半36分のデンマークのPK。いったんはGK川島永嗣選手が止めたものの、こぼれ球を日本ゴールに押し込まれ、観客はぼう然。しかし、同42分、岡崎慎司選手が3点目のゴールを決めると、勝利を確信した観客の盛り上がりはピークに達し、すっかり夜も明けた武蔵に「ニッポン」コールが響き渡った。

 同僚とともに観戦した中能登町の会社員男性(19)は「すごいとしか言いようがない。本田のフリーキックは最高だった」と感動冷めやらぬ様子。白山市と野々市町の接客業女性(21)2人も「川島のスーパーセーブが良かった」と声を弾ませた。

 主催者の1人、近江町市場青年部長の坂野浩章さんは「朝なのに、これだけたくさんの人が来るとは思わなかった。本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 観客の中には、通常通り「朝から仕事」だという会社員もおり、試合終了後はあっという間に広場から人けがなくなった。

 1次リーグE組2位の日本は29日23時(現地時間同16時)からの決勝トーナメント1回戦で、F組1位のパラグアイと対戦する。日本の同トーナメント進出は2002年の日韓大会以来2回目。同ラボでは、同トーナメントの日本戦でも観戦イベントの実施を予定する。観覧無料。

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