リリース発行企業:海と日本プロジェクト広報事務局
一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2025年1月14日(火)に石川県加賀市を舞台にした海ノ民話アニメーション「お夏のがんど」が完成。沼田心之介アニメ監督が加賀市の島谷千春教育長を訪問し、アニメのお披露目と「海ノ民話のまち」認定式を実施しました。
また同日、加賀市立橋立中学校体育館で同作品の上映会イベントを実施しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
<お夏のがんど>
石川県加賀市の海ノ民話アニメーション「お夏のがんど」や加賀市にまつわる情報はこちらからご覧いただけます。
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https://uminominwa.jp/animation/77/
海ノ民話アニメーション「お夏のがんど」のYouTube
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https://www.youtube.com/watch?v=loAg29cwBLI
<島谷千春 教育長コメント>
この民話は、単純な悲しく怖いお話でなく、母親のために無理をしてしまった、というところに子供たちがどのように感じるのか、また、親御さんも一緒に感想を話し合い、理解を深めて欲しいと思いました。
<イベント概要>
上映会イベント
当日レポート(上映会)
・上映会の詳細,背景など
民話の舞台となった加賀市橋立町には、中学校が1つ、小学校も1つあります。この小中学校は同じ校舎にあり、より会場として適切な中学校の体育館で6限目の授業として上映会&フィールドワークを行いました。児童88名、保護者約60名の参加でした。
当初は小学校高学年を対象としようとしましたが、学校関係者や児童保護者から地元に伝わる民話なので、全校児童を対象とし、そして保護者にもぜひ見ていただこうと保護者参観も同日に行い会場を解放しました。
また、地元在住で北前船の里資料館解説ボランディアガイドの呉藤満次さん(79歳)に海食洞や民話、また昔の橋立町と海について解説をして頂きました。
・海の学びの内容
漁師や漁師町の住人にとって、海はかけがえのない場所ですが、つねに危険と隣り合わせでもあります。少しの判断の間違いや油断で命を落とすこともあります。そういった海の恐ろしさをあらためて理解する内容です。
・参加者の様子
アニメにとても見入っていました。民話をアニメ化することで、海の怖さを分かりやすく伝えていることについて、小学生にもとても良く理解できていました。
当日レポート(フィールドワーク)
この時期の橋立町の海沿いは風雪が厳しく、「お夏のがん洞」がある場所を訪問するフィールドワークができないため、あらかじめドローンで撮影した映像を上映しました。また、地元在住で北前船の里資料館解説ボランディアガイドの呉藤満次さん(79歳)に海食洞や民話、また昔の橋立町と海について解説をして頂きました。「岩洞の中は薄暗い。素潜りをするともう一個、もう一個と思い危険な目にあう」と経験を児童等に伝え、「お夏さんはみんなに『命って大事やぞ』と伝えている」と話しました。
参加者の声
4年生の丸山紫緒さん(10歳)は、「話は聞いたことがあったが、アニメで内容を詳しく知れて良かった。また、呉藤さんの話が良かった。」と話してくれました。
<上映会イベント 実施概要>
<団体概要>
団体名称:一般社団法人日本昔ばなし協会
URL:https://www.nippon-mukashibanashi.or.jp/
海ノ民話のまちプロジェクト
「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施するもので、「海との関わり」と「地域の学び」を、子どもたちに伝え語り継ぐことを目的としたプロジェクト。
日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションにして、次の世代を担う子どもたちへ、そして、さらに未来へと語り継いでいきます。
公式サイト https://uminominwa.jp/
公式Youtube https://www.youtube.com/channel/UCi0_5K6G1yYKYgBL9AFjeGQ
X(旧Twitter)https://twitter.com/uminominwa
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/