金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)シアター21で、4月5日、写真家・若木信吾さんの監督2作目となる映画「トーテム song for home」の上映会が行われる。主催はギャラリーSLANT.(同、TEL 076-225-7746)。
若木さんは1971(昭和46)年静岡県生まれ。ニューヨーク州ロチェスター工科大学写真科卒業後、国内外の雑誌・広告・音楽媒体など、幅広い分野で活躍。雑誌「youngtreepress」の編集発行を手がけるほか、初監督映画「星影のワルツ」が、2008年ロッテルダム国際映画祭タイガー賞、シカゴ国際映画祭新人賞にノミネートされるなど、マルチな才能を発揮している。
「トーテム song for home」は台湾の都市・台北のライブハウスを中心に活躍しながらも、都会になじめずにいる台湾原住民出身のバンド・トーテムのメンバーを追ったドキュメンタリー映画で、昨年10月よりシネマート六本木などで公開されている。同ギャラリーを運営する日村征ニさんは「自身も地方出身で、『都会と故郷の距離感』をテーマの一つとしている若木さんのトーテムに対する共感を背景に、写真家ならではのカメラワークで野趣あふれる原住民の祭りや美しい田舎の風景をとらえている」と作品の魅力を語る。
併せて、トーテムのボーカルであるスミンさんによるアコースティック・ライブも行う。18時30分から。入場料は、前売り=1,300円、当日=1,500円。チケットの予約・問い合わせは同ギャラリーまで。
上映会終了後、同ギャラリーで21時より、て若木さん、スミンさん、同作の撮影コーディネートを手伝った青木由香さんを交え、台湾にまつわるトークショーを行う。関連写真展も5日~9日に開催。トークショー、写真展は入場無料。