香箱ガニ・甘エビ・ワカメでおかき-金沢駅・空港の定番土産に仲間入り

香箱ガニや甘エビを素材に使った「じわもんおかき」

香箱ガニや甘エビを素材に使った「じわもんおかき」

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 こんにゃくやスイーツなどを製造販売するオハラ(金沢市柳橋町、TEL 0120-44-5289)が販売している、北陸の代表的な冬の味覚、香箱ガニと甘エビを利用したぜいたくなおかき「じわもんおかき」が観光客らの人気を集めている。

おかきの素材の香箱カニと甘エビ

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 「じわもん」は地物を意味し、金沢港で水揚げされる甘エビ、輪島・舳倉島沖で海女が採るワカメ、金沢特産のサツマイモ「五郎島金時」、加賀市の橋立漁港に揚がる香箱ガニを素材にした4種類がある。JR金沢駅や小松・能登両空港内の売店、北陸自動車道の県内サービスエリアなどで販売され、郷土食材の知名度アップにも貢献している。

 いずれの商品も市場で規格外とされる食材を原料にしており、一番人気の「じわもんおかき 甘えび」(140グラム入り、380円)には大きさ3~4センチの小ぶりの甘エビを使用。乾燥させ、粉末にしてもちに練りこみ、油で揚げていしるをまぶす。

 「じわもんおかき 海女採りわかめ」(同)には、硬いために、これまで捨てられたり、海女の自宅で食べられたりしていたワカメの茎を細かく砕いて入れ、「じわもんおかき 五郎島金時」(同)には、曲がったり、傷がついたりしたサツマイモの皮の部分を主に用いた。「じわもんおかき 香箱がに」(140グラム、450円)には、足折れや、色・形の悪いカニの身とミソ、内子、外子、殻を利用し、同社の工場で社員が手作業で解体している。

 香箱ガニの漁期は11月末から1月中旬までのため、冷凍保存をしたストック素材がなくなり次第、出荷を終了する。現在は、5月いっぱいまで販売を見込む。甘エビは1年中水揚げされるが、冬期間は降雪のために底引き船が金沢港から出漁できない日が続くと出荷できないこともある。

 売れ行きは好調で、1カ月の出荷数は「甘えび」=2,500~3,000袋、「香箱ガニ」=約2,000袋、「わかめ」「五郎島金時」=1,000~1,500袋と、「当初予想の2倍」(同社)に上っている。

 同社営業課長の松下龍文さんは「買い求めやすい価格と本物の味が受けているのでは。規格外の素材を使うとかえって加工に時間がかかるが、これまで捨てられていた食材を生かすことで生産者にも喜んでもらえれば」と話す。

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