ミニシアター「シネモンド」（金沢市香林坊2 KOHRINBO109 4階、TEL 076-220-5007）は3月21日、オーバルタテマチ1階特設会場（竪町）で食べ物の安全や環境問題をテーマにしたイベント「おいしいをかんがえる市場」を開催する。歌手のUAさんらを招いたトークや地産地消がテーマの屋台、食をテーマにした映画の上映などを通し、五感を使って「おいしい」について考える機会を設ける。

上映映画の一場面

　トークイベント「おいしいお話」はUAさん、北陸学院大学教授で元小学校教諭の金森俊朗さんをゲストに迎え、フェアトレード・ショップ「コミュニティトレードal」（野々市町）代表の小浦むつみさんの司会で、食べ物に関する問題や暮らし全体のサイクルについて考える。

　UAさんは女優としても活動するほか、映画音楽制作も手がける。東京郊外の自然豊かな土地で暮らし、同館で13日より上映中の映画「eatrip」（2009年）にも出演している。金森さんは石川県生まれ。小学校教諭として38年間現場に立ち続け、植物や動物、人間の生命について子どもたちと学び合う授業を実践した。トークイベントは13時～15時。入場料500円。

　「おいしい屋台」では、地元産の素材を使い、安心・安全な食品を販売する地元の店舗が軒を連ねる。参加を予定する店舗や個人は、高木糀商店（みそ・甘酒）、寺町大丸堂（天然酵母パン）、広瀬敦士さん（さつまいも「大徳金時」）、Khanom. Tao（菓子・ジャム）、a.k.a.（総菜）、FULL OF BEANS（おにぎり・総菜）、八百屋松田久直商店（野菜・総菜）、コミュニティトレードal（菓子・総菜）、金沢大地（有機野菜・加工品）、旅カフェ（オーガニックカフェ）、大黒谷寿恵さん（菓子）など。屋台の営業時間は12時～13時と15時～16時30分。入場無料。

　同館では関連イベントとして「おいしい映画」と題し、食に関する映画「eatrip」、「未来の食卓」（2008年、フランス）、「いのちの食べかた」（2005年、ドイツ・オーストリア）を上映する。「eatrip」は、フードディレクター・野村友里さんの初監督作品で、野村さんがいろいろな人々と「食」に対する向き合い方について語り合う。「未来の食卓」は、「学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする」という南仏・バルジャック村の試みを追ったドキュメンタリー作品。いずれも26日まで同館で上映。トークイベントでは両作品の特別編集版も上映する。「いのちの食べかた」は22日14時からの上映のみ。上映スケジュールは同館ホームページで確認できる。

　そのほか、26日まで参加5店舗でスタンプラリーを実施し、スタンプ3つで映画招待券や有機米を進呈する。