加賀のホテルアローレ(加賀市柴山町、TEL 0761-75-8000)で12月5日、光の祭典「光のインスタレーション2009」が始まり、コンペティションにより入選した作品が展示されている。
同ホテルが加賀文化の発信と地域の活性化を目指し、「未来を照らす加賀の灯火」をテーマに作品を募集したところ、次世代を担う若いクリエーターから100点を超える応募があった。審美性・設置性・オリジナル性・テーマ性などの審査基準で行われたコンペの結果、デザインや建築や、伝統工芸に携わる学生と社会人の15作品が選出された。
入選した作品は、日本海の荒波と暮らしの温かさを表現した「日本海-月夜の暮らし-」、床や天井に映し出した影で光の効果を演出した「wappa-空間に揺らぎを与える照明の提案-」、光ファイバーを束ねてつくった「光の水引き」、友禅流しの風景を加賀五彩で再現した「友禅流し」、加賀の地に舞い降りる雪のやわらかさを表現した「雪灯り」、漆と光の効果を演出した「漆の持つ光の反射を取り込んだ壁の光」、灯篭をモチーフに障子を通した昼と夜の光を楽しめる「ぼんやりと。ふんわりと。」など。独創的で美しく工夫が凝らされた作品が、同ホテル内の庭園、エントランス、池、チャペル広場、スパなどを彩る。
来館者や宿泊者の投票結果などを踏まえ、今月25日に最優秀賞が決定する。同イベント事務局では「ホテルをキャンバスに、地域の文化や伝統を取り込んだユニークで美しい作品が多数寄せられた。多くの人にその芸術性と幻想的な光の世界を楽しんでもらいたい」と来館を呼びかける。
点灯時間は17時~22時。来年1月10日まで。