金沢・笠舞におでん店「つぼみ」-残暑が続く夏にあえてオープン

真夏の金沢にオープンした「笠舞おでん つぼみ」

真夏の金沢にオープンした「笠舞おでん つぼみ」

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 残暑が続く金沢・笠舞に7月31日、「笠舞おでん つぼみ」(TEL 076-225-8333)がオープンした。

「人とのつながりを大切にしたい」と語る「つぼみ」店主の中島さん

 30坪の店内に50席という、おでん店としては金沢でも大型の店内できびきびと采配(さいはい)を振るうのは店主の中島清さん。市内の人気おでん店「三幸(みゆき)」で10年修行を積んだ経歴を持つ。

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 中島さんによれば、金沢はおでん店の対人口比が全国平均の7倍という激戦区。おでん店の客といえば会社帰りのサラリーマンの姿が思い浮かぶが、中島さんが目指すのは、子ども連れの家族が気軽に立ち寄れる店。広々とした店舗にしたのもそのためだという。

 お茶の間をイメージしたという店内の内装は、自分たちの手で5カ月かけて仕上げた。特にこだわったのは「ちゃぶ台風の丸テーブル」。家具職人に特注し製作してもらったという。

 メニューは、おでん各種(100~300円)のほか、くし焼き(120円~)、刺身(650円~)などもそろえる。中島さん「おすすめ」のおでんだねは、地元の豆腐店から仕入れている焼豆腐と厚揚げ(各150円)。

 あえて夏にオープンした同店。中島さんは「自分自身への挑戦のつもりで、あえて厳しいといわれる夏を選んだ。不況の中でこそ選ばれる店になりたい。県外には年間を通しておでんを提供し人気を集めている店もあり、『夏こそ熱々おでんに冷えたビール』という提案を、金沢で発信していきたい気持ちもある」と話す。

 同店がオープンして約1カ月。特別な宣伝はしていないが、満席にならない夜はないという。カウンター越しに来店客と交わす会話も弾む。後片付けをして店の明かりを落とすのは午前3時。同じ日の午前中からはまた仕込みが始まる。それでも「好きなことだから」と笑顔の中島さん。回転率や利益を追い求めるだけの商売はしたくないとも言い切る。「地域の皆さんがゆっくりとくつろげる場になれば」と意気込む。

 営業時間は17時~24時。水曜定休。8月中は無休。