金沢くらしの博物館で「引札・マッチ」の魅力を伝える企画展

再現された30年代の部屋とキューピー人形など

再現された30年代の部屋とキューピー人形など

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 金沢くらしの博物館(金沢市飛梅、TEL 076-222-5740)で企画展「春のくらし展-昔の広告「引札・マッチ」-」が6月3日まで開催されている。

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 現在の広告チラシにあたる「引札(ひきふだ)」は、当時は現在のチラシのようにいつでも配られたのではなく、開店や年末年始など限られた機会に配られた。「浮世絵と同じ手法で制作された版画は美しく、そのいろんな絵柄を見るのが庶民の楽しみだった」(学芸員の東條さやかさん)という。

 マッチは商品や飲食店の告知ツールとして活躍。家電製品や自動車、飲食店のマッチが展示されている。すでに廃業した金沢市内の往時の名喫茶、名店のマッチもあり、懐かしさに声をあげる人もいるという。

 若い世代の来場者の注目を集めるのが第2展示室の「昭和30年~50年代のおもちゃ」。当時を再現したコーナーには、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・ステレオ・魔法瓶などが配置され、キューピー人形やブリキのおもちゃなど約80点が展示されている。

 金沢くらしの博物館は、明治32年に石川県立第二中学校(金沢二中。後の紫錦台中学校)として建てられた洋風木造校舎「三尖塔校舎」(県指定有形文化財)を活用して、昭和53年6月に開館。金沢市民から寄贈された生活資料をはじめ、職人道具、電化製品等を収蔵・展示。 2007年4月より金沢くらしの博物館に改称。金沢の文化やくらしに関する展示を重点的に行う。

 開館時間は9時30分~17時00分(入館は16時30分まで )。入場無料。

金沢くらしの博物館

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