金沢のひがし・にし・主計町(かずえまち)の3茶屋街で、芸妓(げいこ)のけいこ風景を見学し、お座敷太鼓を体験するイベントが開催されている。
金沢の茶屋文化の魅力を広く紹介しようと、金沢伝統芸能振興協同組合が主催する同イベントは、今年で17回目。各茶屋街ほぼ全員の芸妓が出演する。観光客などの人気を集め、年々申し込みが増えている。同組合による旅行会社などへのPRが奏功し、今年は県外からの申し込みが2割に及んだという。
主計町で今月11日に開催された見学会では、芸妓10人が浴衣姿で舞台に上がった。1時間のプログラムで素囃子(すばやし)の長唄「連獅子」を三味線、笛、太鼓、鼓と唄で始め、長唄と小唄に合わせた踊り5曲を披露し、見学者から盛んな拍手がわいた。その後、体験学習会として行われたお座敷太鼓の体験講座には、浴衣姿の外国人や家族連れなどが茶屋芸能に挑戦。藩政期から受け継がれる伝統文化の素晴らしさを体感した。
同組合事務局の田賀歩さんは「イベントのための練習など茶屋街側の負担も大きいが、茶屋文化の魅力を広めるため協力してくれている。茶屋街を紹介するイベントとして人気が高まっているので、今後も続けていきたい」と話す。
開催は8月8日までの毎週土曜日、いずれかの茶屋街で行われる。時間は13時~14時。定員は30人。予約と問い合わせは同組合(TEL 076-263-1151)まで。