金沢21世紀美術館で「金沢不満合唱団」始動-日常の不満を楽曲に

楽曲指導の巻達彦さん、歌唱指導のGenieさんとともに歌う「金沢不満合唱団」

楽曲指導の巻達彦さん、歌唱指導のGenieさんとともに歌う「金沢不満合唱団」

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で開催中の「愛についての100の物語」展の作品の一つとして「金沢不満合唱団」が結成され、6月13日に1回目のワークショップが開催された。

「金沢不満合唱団」の楽曲指導の巻達彦さん、歌唱指導のGenieさん

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 不満合唱団(Complaints Choirs)は、「身近な不満の言葉を集めて制作した歌詞を明るいメロディーに乗せて歌う合唱団をつくる」という市民参加型のプロジェクト作品。フィンランドのアーティストが2005年に始めたもので、その後世界18カ国に広がっている。日本では金沢21世紀美術館での試みが初めて。

 当日、10~50代の男女合わせて8人の市民が参加し、ワークショップが開かれた。プロジェクトの説明と自己紹介の後、早速歌詞作りが行われ、参加者は「人の傘を勝手に持っていかないで」「貧乏暇なし」「自転車で走ると段差が多すぎ」など、日常感じている不満、誰にぶつけていいのか分からない不平を書き出した。その後、楽曲指導の巻達彦さん、歌唱指導のGenieさんとともに、リラックスした雰囲気でワンフレーズを合唱した。

 同プロジェクトに参加した20代の女子大学生は「ネットでプロジェクトのことを知り、面白そうだったので応募した。作曲や合唱の経験はないが、今日は皆さんと一緒に歌えて楽しかった」と振り返った。

 同合唱団は今後7回のワークショップを通して作曲と合唱の練習を行い、8月23日にライブパフォーマンスを行う予定。同館では25~30人規模の合唱団の結成を目指しており、引き続き参加者を募集している。申し込み・問い合わせは同館学芸課(TEL 076-220-2801)まで。

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