金沢・新天地商店街が映画を自主制作-地元でお披露目上映会

映画「犬夢」の一場面

映画「犬夢」の一場面

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 金沢市の新天地商店街振興組合(事務所=金沢市片町2、TEL 076-221-2829)が2008年に自主制作した映画「犬夢(いぬゆめ)~The Night Before~」の特別上映会が1月28日、シネモンド(香林坊2 KOHRINBO109 4階、TEL 076-220-5007)で開かれる。

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 同商店街は同市中心部の繁華街に位置する。1950年5月、小料理店など65店舗で「兼六商業協同組合」として発足。昭和の風情を残す裏通りの小路にこぢんまりとした個性的な店舗が並び、同組合には飲食店など52店舗が加盟する(1月現在)。

 映画は、通りが丸ごと映画のセットになりそうな雰囲気を持つ同商店街のイメージアップを図ったもので、石川県、金沢市、地域活性化センターの協力を得て制作が進められた。地元出演者や地元スタッフが参加し、昨年8月から11月にかけて同商店街や金沢市内でロケが行われた。上映時間は34分。

 脚本・監督は、同市内で「劇団KAZARI@DRIVE」を主宰する風李一成(かざり・いっせい)さんが手がけた。同商店街には、加賀藩家臣で「加賀騒動」の当事者だった大槻伝蔵の屋敷に安置されていたと言われる地蔵尊があり、商店街のシンボルとなっている。加賀騒動は三代お家騒動のひとつで、講談や映画「加賀騒動」(1953年)で知られる。今回の作品は、いわば現代版加賀騒動で、舞台を現代社会に移し、企業内の派閥抗争や人間関係に揺れるサラリーマンの姿を描く。

 同作品は、2月末から3月初めにかけて北海道夕張市で開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」のオフシアターコンペティション部門にも出品される。

 同商店街の西村道治理事長は「映画には、酔客でにぎわう深夜や早朝の様子など、新天地商店街のさまざまな表情が盛り込まれている。昭和の雰囲気を残す商店街独特のイメージを生かしたPRにつながれば」と話す。

 特別上映会は18時30分からと19時30分からの2回開催予定。入場無料。同商店街で開催される今年の夏祭りでも上映予定。

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