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金沢でクリエーター向けイベント「EAT KANAZAWA」

主催者とモデレーター、登壇したゲスト

主催者とモデレーター、登壇したゲスト

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 今年で26年目となる金沢発のクリエーター向けイベント「EAT KANAZAWA」が3月24日、金沢美術工芸大学で行われた。

「EAT KANAZAWA」登壇者たち

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 EATはElectronic Art Talentの略で、最先端テクノロジーで映像やクリエーティブを進化させていくことを目的にゲストを招いたトークセッションを行い、金沢から新しい価値や可能性の発信を目指す。主催は中島信也さんをはじめとするクリエーターがメンバーのEAT KANAZAWA実行委員会と金沢市。

 当日は「深化するニッポン、進化するニッポン」を副題にゲスト6人が登壇した。

 古谷知華さんは趣味でスパイスを使ったクラフトコーラを作っていたが、素材を探すうちに日本の森は香りや食材に活用できる可能性を持つ植物の宝庫であることに気付き、食品などの商品開発のほかホテルやレストランに素材を提供する事業を始めるために日本各地の若手林業従事者とネットワークをつくり、価格がなかった野生のコショウやカツラの落葉など森の植物を買い取っているという。古谷さんは「日本には西洋文化が急速に入ってきたので、元々森にあった素材を洋食や洋式の生活に活用しようという機会がなかった。これから日本ならではの美意識や古来の自然観を継承しながら新しい価値をつくっていきたい」と話す。

 寺西俊輔さんはフランスやイタリアでファッションブランドのパターンナーを務めていたが、パリの展示会に出展されていた石川県の牛首紬(うしくびつむぎ)に出合って人生が変わったという。デザイナーが中心のラグジュアリーブランドとは違い職人の手仕事が主役となっている日本の織物の価値に気付き、つむぎで洋服を作るブランドを立ち上げたとも。「日本の織物は人の存在を感じられるところが価値。必ずあるどの土地でどういう職人がどのように作っているのかというストーリーを商品と共に伝えていきたい」と話す。

 AIなどのテクノロジーを使い特殊な構造を設計するエンジニアや、現代美術界で活動しているという陶芸家も登壇した。

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